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近年注目を集めているカトゥアイ種!その歴史や特徴をご紹介!

公開日:2023/07/01  最終更新日:2023/05/19


カトゥアイ種は、育てやすく品質もよいのが特徴です。しかし軽やかな味わいから味のバランスを整えるため、ほかの品種とブレンドされて流通することがほとんどでした。近年はブラジルの品評会で最高得点を獲得し、ポテンシャルの高さが注目の的になっています。まさに今注目のカトゥアイ種。今回はその歴史や特徴をご紹介します。

カトゥアイ種とは

カトゥアイ種はブラジルで誕生しました。ムンドノーボ種とカトゥーラ種を人工的に交配してつくられ、双方のよいところを受け継いでいます。育てやすさと品質のよさから多くの国々で生産されています。

アラビカ種の品種のひとつで人工的な交配によって誕生

カトゥアイ種はアラビカ種に属します。アラビカ種はコーヒーの3大品種のひとつで、現在生産されているコーヒー豆の60~70%を占めています。栽培条件が厳しいですが、豊かな風味とさわやかな酸味があり、繊細な味わいで高品質なコーヒーが楽しめます。

中でもカトゥアイ種は、ムンドノーボ種とカトゥーラ種を人工交配することで誕生しました。それぞれの長所をもつことで、管理しやすく味もよいコーヒーとなったのです。

カトゥアイ種の歴史

1950年代にムンドノーボ種がブラジル国内で生産され、生産量や品質のよさで安定した供給が実現していました。しかし樹高が高く、生産者の負担が大きいという問題がありました。そこで小型品種であるカトゥーラ種との交配を試みます。1949年にブラジルのサンパウロ州にあるカンピーナス試験場で初めて交配されました。

何度も選別され、1972年についに完成します。栽培開始から、50年ほどの比較的新しい品種といわれています。現在はブラジルだけでなく、コーヒーを栽培する多くの国々で生産されています。

主な生産国

コーヒーは品種だけでなく、生産された土地によっても味わいが変化するのが魅力です。ここでは、カトゥアイ種の主な生産国と味わいの特徴をご紹介します。

・ブラジル:ほかの産地と比べ標高が低いのが特徴。味のバランスがよく、日本人の舌に馴染んだ味わいが魅力です。

・グアテマラ:国土は日本の1/3ほどの小さな国。しかしコーヒー豆の生産では世界で上位です。最高の栽培条件がそろっており、高品質なコーヒー豆が栽培されます。上品でフルーツのような酸味と柔らかな花のような香りが特徴です。

・コスタリカ:こちらもコーヒー栽培に適した土地で、良質なコーヒー豆の産地。国内の低地では、ほぼカトゥアイ種が生産されているため、高い生産量を誇ります。柑橘系のフルーティーな酸味と控えめな苦味、甘みとコクも感じられます。

・ホンジュラス:コーヒー栽培の歴史は浅いですが、近年は高品質なコーヒー豆の産地として知られています。国内で生産されるアラビカ種コーヒー豆の約50%を占めます。優雅な香りでフルーティーな酸味と甘みが特徴の味わい。

カトゥアイ種の特徴

ムンドノーボ種とカトゥーラ種を掛け合わせたことで生まれたカトゥアイ種。ムンドノーボ種は800m~1,200mの低地で育ち、丈夫で生産量も多く、味わいのよさが特徴です。しかし、樹高の高さが管理の手間となっていました。

カトゥーラ種はブルボン種の突然変異により生まれました。小型品種で通常の1.5倍作付けはでき、環境への適応能力の高さも魅力です。しかし、コーヒーの大敵であるさび病に弱いという欠点がありました。これら2種から誕生したカトゥアイ種はどんな特徴をもっているのでしょうか。

樹高が低いため、栽培管理がしやすい

小型品種であるカトゥーラ種の特徴を受け継ぎ、樹高の低くなっています。また樹高が低くてもしっかりと育つため、管理しやすいという利点もあります。

病気や害虫に強い

カトゥアイ種はムンドノーボ種の特徴もしっかりと受け継いでいます。それは病虫害への強さです。カトゥーラ種はさび病にかかりやすいことが欠点でしたが、ムンドノーボ種の長所によってカバーされています。

カトゥアイ種のみで流通することは少ない

さわやかな酸味とほどよいコクがあり、とても飲みやすいという魅力があります。しかし味の軽さからほかの品種をブレンドし、味のバランスをとって流通することが多い状況です。近年はカトゥアイ種の味わいが評価され、注目されるようになりました。専門店ではカトゥアイ種のみの商品を取り扱っているところも増えています。

カトゥアイ種のおすすめコーヒー豆

今注目されつつあるカトゥアイ種を、ぜひ飲んでみたいという方もいるのではないでしょうか。おすすめのコーヒー豆3選から楽しみ方までご紹介します。購入するときの参考にして存分にカトゥアイ種の味わいを楽しんでみてくださいね。

honu加藤珈琲店ホンジュラス世界規格Qグレード珈琲豆

品質の向上が著しい、ホンジュラス産。小規模農家によって、ていねいに栽培されています。非常にバランスのとれた味わいで、優美な香りとフルーティーな甘さ、程よい酸味が特徴です。1,209円(税込)/200g(2023年2月10日現在)

銀河コーヒーブルームーン

世界でトップクラスの高評価を得ているスペシャリティコーヒー。すっきりとした飲み心地で程よい苦味と酸味が楽しめます。飲みやすいので朝食やコーヒー初心者におすすめです。2,660円(税込)/600g(2023年2月10日現在)

湘南福猫グアテマラエルインヘルトタンザニアカトゥアイ

生産者の徹底した管理のもと、伝統的なグアテマラの製法を守りながら、ていねいに生産されています。花を思わせる風味とリンゴのような酸味が特徴です。こちらのブランドは注文後に焙煎するため、より新鮮な豆の風味が味わえますよ。1,780円(税込)/200g(2023年2月10日現在)

おすすめの楽しみ方

焙煎度合いによっても味が変わるのが、コーヒーの魅力のひとつ。カトゥアイ種はさわやかな酸味と軽やかな味わいが特徴です。この特徴を存分に味わうなら浅煎りがおすすめです。さらにペーパードリップでいれると、ペーパーが微細な粉や雑味を吸着してくれます。

酸味が苦手な方は中煎りや深煎りでも楽しめます。酸味が控えめになり、苦みや深いコクを感じられ、しっかりとした味わいに。コーヒープレスを使うと豆のうまみが抽出され、よりダイレクトに味わいを楽しめますよ。

まとめ

カトゥアイ種は丈夫で管理しやすく、生産量も安定することから生産者にとってメリットの大きい品種のように感じます。しかし近年はカトゥアイ種がもつ味わいにも注目が集まり、私たち消費者にも魅力ある存在となっています。さわやかな酸味と軽やかな飲み心地で朝の一杯にぴったり。味のバランスもよく、飲みやすいのでコーヒー初心者の方もぜひ挑戦してみてください。