カスカラとは？コーヒーの皮と実からできるのはコーヒーではなくお茶？

カスカラ、という言葉を聞いたことはありますか？認知度はまだまだ低く、知っている人はごく少数です。そのカスカラ、実は、コーヒーから作られるお茶なのですが、どのようなものかイメージできるでしょうか。今回は、そのイメージを膨らませて、美味しく楽しめる方法をお伝えします。

カスカラとは

カスカラとは、コーヒーの皮と果実を乾燥させて作られたものです。語源は、スペイン語でもみを意味するCascaraといわれています。コーヒーといっても、私たちが想像するコーヒーは、コーヒー豆であり種子、つまり種に当たる部分を焙煎させたものになります。その種を包んでいる皮や果実が存在し、飲み物として加工できるのです。

しかし、コーヒー豆に加工する段階で、皮や果実はほとんど捨てられてしまいます。これもまた、お米のもみ殻と似たような運命をたどります。コーヒーの実はコーヒーチェリーと呼ばれ、甘酸っぱい味を持っているのですが、この味をどうにかして利用できないかと考え完成したのが、カスカラなのです。

カスカラコーヒーティーは新感覚のお茶

カスカラは、コーヒーチェリーから作られるものの、紅茶やハーブティーと同じような香り高いお茶として楽しむことができます。

低カフェイン・高ポリフェノール

カスカラは、コーヒーから作られますが、カフェインはコーヒーよりも圧倒的に低いです。コーヒー1杯で約80～90mg含まれているカフェインですが、カスカラはコーヒーの4分の1というデータがあります。また、高濃度で含まれているのがポリフェノールです。抗酸化作用があり、体で作られる活性酵素を無害なものに変え、動脈硬化や肌老化を防いでくれます。脂肪の燃焼にも効果があるとされているので、ダイエット中の飲み物としてもおすすめです。

カスカラはお茶として飲むだけではない

カスカラは、お茶として飲むだけが楽しみ方ではありません。お茶やコーヒーの出がらしは食べずに捨てることがほとんどですが、カスカラは健康食品として出がらしを食べる人もいるのです。出がらしなので、味はあまり保証できません。

食べている人は健康のためであることが多いので、興味があれば食べてみてください。出がらしでなくても、カスカラをパウダーにしたものが販売されているので、料理やお菓子に混ぜて食べることも可能です。

カスカラコーヒーティーの美味しい飲み方

カスカラコーヒーティーを美味しく飲むための方法を紹介します。簡単に美味しく飲める方法なので、ひとつひとつの工程をていねいに行っていきましょう。

用意するもの

美味しいカスカラコーヒーティーをつくるために用意するものは、カスカラ・沸騰したお湯・コーヒーサーバー・キッチンタイマー・はかりです。抽出する時の時間はきちんと管理するとより美味しく飲めるので、タイマーは面倒がらずに用意しましょう。

1．はかりでカスカラを量る

はかりでカスカラを量ります。カスカラコーヒーティー：カスカラを150ml：5gで用意しましょう。150ml以上作る場合は、つくる量に合わせてカスカラも増やします。また、濃い目に作りたい時もカスカラの量を増やして構いません。

2．コーヒーサーバーにカスカラをいれてお湯を注ぐ

コーヒーサーバーに、先ほど用意したカスカラをいれます。そこに沸騰したお湯を注ぎます。注ぐお湯は沸騰していたほうがカスカラの味が抽出しやすいです。そのため、お湯を注ぐタイミングに合わせて逆算してお湯を沸かしましょう。ウォーターサーバーのお湯でも構いませんが、お湯の温度が足りないことがあります。おすすめは沸騰したお湯なので、ここでは沸騰したお湯を用意しましょう。

3．浸して抽出をする

カスカラは少し時間をかけて抽出させます。目安は5分～7分です。150ml、5gのカスカラでつくるのであればタイマーを5分にセットします。時間は足りなくてもかけすぎてもいい味を出すことができません。適している時間ちょうどで抽出することも、ていねいに美味しく飲む秘訣なのです。

まとめ

カスカラは、コーヒーチェリーの皮と果実から作られるものでした。ここにお湯を注いでできるのがカスカラコーヒーティーです。コーヒーのような味わいと、果実ならではの甘酸っぱさの両方を持っていて、紅茶やハーブティーのように楽しめます。コーヒーに比べてカフェインが少なく、ポリフェノールが豊富なので健康志向の女性にもおすすめのドリンクです。美味しい飲み方も紹介しているので、丁寧に淹れたカスカラコーヒーティーを楽しみましょう。