コーヒー豆の代表的な品種・ティピカとは?その特徴や歴史をご紹介!
コーヒー豆の三大品種のなかにアラビカ種と呼ばれるものがありますが、アラビカ種のなかでも歴史があるのがティピカです。ティピカとはどのような特徴がある豆なのでしょうか。この記事では、コーヒー豆のティピカ種についてまとめています。ティピカ種に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
ティピカ種の特徴
ティピカ種は、15世紀から16世紀にかけて広まったものと言われています。アラビカ種のなかでも、最も古いのがティピカ種とされていて、ティピカは典型的というような意味があります。
味は、ほのかな甘みと優しい酸味です。飲みやすい味わいと言えるでしょう。
ティピカ種の生産状況
100%のティピカ種は、現在入手することが困難とされています。ティピカ種は、病気にかかりやすい品種のため、栽培にとても手間や時間がかかってしまうのです。栽培から収穫できるまで4年はかかると言われていますし、質の良い土壌を用意しなければ栽培できません。このような点からティピカは、とても良い豆ですが、生産性が低いということで、品種改良が進みました。
現在は、多くの豆が品種改良によって誕生しています。ティピカの子孫とされるこれらの品種は、世界各国で栽培されています。ティピカを栽培する際にマイナス点となっていた部分を品種改良により改善しているので、生産性も安定していると言えるでしょう。
ティピカ種から派生したコーヒー豆
では、ティピカ種から派生したコーヒー豆には、どのような種類があるのでしょうか。誕生したコーヒー豆の種類をまとめておきます。
コーヒーの王様としても有名なブルーマウンテン
コーヒーが好きな人は、ブルーマウンテンを聞いたことがあるのではないでしょうか。コーヒーの王様と呼ばれているコーヒー豆です。ブルーマウンテンは、実はティピカの突然変異で誕生したとされています。
ティピカは病気に弱い豆でしたが、ブルーマウンテンもこの点は変わっていません。そのため、収穫量が大幅に変わってしまうことがあります。味のバランスは黄金とされていて、調和の取れた味わいは、幅広い世代から人気です。飲んだ後のすっきりとした後味はくせになるでしょう。
ブルーマウンテンは、格付けされています。コーヒー豆のサイズなどでランク付けされているので、それによって味わいも異なります。また、ジャマイカの農水省管轄のコーヒー産業公社で認められなければ、ブルーマウンテンとして出荷することができないという、とても厳しい基準が設けられています。
コクと苦みのスマトラ
スマトラは、高級銘柄として知られています。重たい味が特徴で、奥行きのある味わいと苦みがある豆です。酸味は少なめで、飲んだあとのすっきりとした味わいが美味しいと言われています。
甘みのあるブルボン
ブルボンは小粒のコーヒー豆で、甘みのある味が特徴です。生産力が低いとされていて、品種改良の際にベースになることが多い豆です。
ティピカの雑種ケント
ティピカとほかの豆を組み合わせた雑種がケントです。病気にやや強いので、栽培しやすい豆と言われています。インドで発見されていて、現在はタンザニアを中心に栽培されています。
存在感のあるマラゴシッペ
ブラジルで突然変異種として発見されました。コーヒー豆の粒がとても大きく存在感があるのが特徴的です。収穫が難しい豆なので、生産性は低いです。
コーヒー豆のティピカ種についてご紹介しました。現在は、ティピカ100%とされる豆は減ってきていますが、ティピカの良さを残した新しい豆が品種改良によってつくられているということが分かりましたね。コーヒーの味は、豆の種類で異なります。ぜひ、色々な味を楽しんでみてください。コーヒーサーバーを使えば、簡単に美味しいコーヒーを楽しめますよ。