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コロンビアスプレモって何?コーヒーの厳しい格付けについて解説!

公開日:2022/09/01  最終更新日:2022/08/24


大航海時代の功労者コロンブスの名が由来のコロンビア。南アメリカ北西部に位置します。ヨーロッパや中東、アジアなどからの移民により多様な民族、文化を有しています。そんなコロンビアという国を聞いて「コーヒー」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?そのコーヒーのなかでも「スプレモ」といわれる品種をご紹介します。

コロンビアスプレモとは

「スプレモ」とはコロンビアにおいてスペイン語で最高級という意味を持ちますが、その国々によって最高級の位置づけはさまざまです。標高の高いところで栽培されたものほど風味が良質とされる国や不良な豆が混在する割合が低いものほど味が良質とされる国などがあるなか、コロンビアではコーヒーの生豆のサイズが大きければ大きいほど高品質と評価されます。

ふるい網にかけられた生豆はサイズの大きさを選別するために豆を置いた時の横幅の長さ(スクリーン)を測ります。その際のスクリーンサイズで等級を分け、5mm以下は主に国内での消費にまわし、5mm~6.5mmは「エクセルソ」、7.5mm以上を「スプレモ」と呼びます。最近ではセブンイレブンのセブンカフェでもコロンビアスプレモが採用され大きな話題となりました。

コロンビアスプレモの特徴

スプレモに選別されたものはスクリーンサイズのほかにも豆自体が肉厚であることやきれいな楕円形であること、また青緑色が特徴として挙げられます。生豆は焙煎しやすくきれいな酸味があることでブレンドとして用いられることも多いようです。ブレンドの趣旨のひとつとして高価なコーヒー豆を比較的安価なコーヒー豆と混ぜることで一般にも流通しやすくするという点があり、このことからもコロンビアスプレモのバランスがよくすっきりとした飲み口でほかのコーヒー豆と相性がよいということが分かります。

ブラジルに次ぐコーヒー大国であるコロンビアの栽培環境

コロンビアの国土は日本の約3倍で赤道を挟み南北に広がります。赤道の北と南でコーヒーの味が変わるといわれ生産地域は北部・中部・南部に分けられます。コロンビアは赤道直下に位置しており、一年の気温は5月~9月の暑い季節は23℃~33℃で、11月~2月の涼しい季節は3℃~13℃です。ケニアやインドネシアと同様に気候の影響により年2回収穫が行えることもコロンビアがコーヒー豆を生産するうえでの強みで、一年を通じて収穫が続けられます。

生産量ではブラジル、ベトナムに次ぐコーヒー大国で、品種はすべてアラビカ種、精製処理は水洗式です。また世界有数の規模である農業関連のNGO団体であるコロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)があり、約56万人のコーヒー生産者が加盟するこの組織から分かるように国全体を挙げてコーヒー豆の生産に携わっています。

コロンビアスプレモの楽しみ方

コロンビアスプレモは苦味と酸味のバランスが非常によく、コクやフルーツの甘みも感じられ飲みやすいすっきりとした味わいです。焙煎度も浅煎りから深煎りまで好みが分かれるので自分に合ったものを探すのも楽しいでしょう。

コロンビアには伝統や地域特有のコーヒーの品質を認証するための制度として、原産地呼称制度(アぺレーション)があります。単純にコロンビア国内すべてのスプレモをブレンドし出荷するのではなく、カウカ県産・サンタンデール県産・ウィラ県産・ナリーニョ県産など地域限定のスプレモを作ることで産地を差別化しブランド力をあげています。この制度により利益は直接還元され生産者の意欲の向上にもつながっています。

まとめ

コーヒー大国コロンビア。コーヒー豆が一年を通じて収穫できる環境に恵まれ選ばれし国。国民はコーヒーと日々向き合い、生産者は助け合い切磋琢磨し先進的かつさまざまな団体・制度を作り出し盛り上げています。コロンビアのコーヒーが世界中に広まり愛され飲まれ続けることがコロンビア国民の最大の幸福につながることでしょう。