コーヒーを淹れるときにできる泡の正体とは?泡が出る淹れ方を伝授
ハンドドリップでコーヒーを入れたり、エスプレッソマシンを使ったりすると泡ができます。この泡は果たしてどのようなものなのでしょうか。ということで本記事では、コーヒーを入れたときにできる泡の正体を解説します。実はこの泡はあるとコーヒーにとってよい効果をもたらします。記事後半では、泡を立てる淹れ方も解説します。
泡の正体は炭酸ガス
コーヒーをハンドドリップすると、泡がたちます。この泡は結論からいうと、炭酸ガスです。焙煎時にコーヒー豆の中に炭酸ガスが発生しているため、熱を加えると豆に含まれた炭酸ガスが放出されます。炭酸ガスと聞くと体に悪いとイメージするかもしれませんが、そんなことはありません。泡にはコーヒーを美味しく飲める作用があります。
泡があると美味しく飲める
コーヒーにできた泡を舐めてみると、苦味と渋味を感じます。実はコーヒーにできる泡は、雑味をキャッチするネットになっています。この泡のおかげで無駄な雑味がない、美味しいコーヒーが飲めるのです。
ちなみに、エスプレッソにおける泡は、滑らかな口当たりを実現するため、イタリア語でクリームという意味である「クレマ」という名称で呼ばれることもあります。
コーヒーの泡は鮮度がよい証拠
泡の元になる炭酸ガスは焙煎中によって発生します。そして時間が経つにつれて炭酸ガスは抜けていきます。そのため、たくさん泡がたつコーヒー豆は鮮度がよいとわかります。また、熱を長く通した深煎りの豆も炭酸ガスが多くなります。浅煎りの豆が好きな方はハンドドリップしてもあまり泡が立たないかもしれません。
コーヒーの泡を発生させる淹れ方
鮮度が高い豆ほど泡が立ちます。ここからは、コーヒーの泡を発生させる美味しいコーヒーの淹れ方をお伝えします。
焙煎から少し時間を置いた豆を使う
焙煎した直後の豆はとてもよく泡立ちますが、また味が落ち着いていないため、豆本来の味でコーヒーを飲むことはできません。美味しいコーヒーを飲むなら焙煎から10日程度たった豆を使用するとよいでしょう。無駄な泡が立たず、本来の豆の味を楽しめます。
ハンドドリップのコツ
ハンドドリップの際は一気にお湯を注ぐのではなく、少しずつお湯を入れるようにしましょう。最初はコーヒー豆を蒸らすために、お湯を入れてから30秒程度待つことも大切です。またお湯の温度はお湯を沸かしてすぐの熱湯ではなく、ちょっと時間を置いた90℃くらいがベストです。
そしてお湯を最後まで落とすのではなく、泡とお湯がちょっと残るくらいで、ドリップを止めると雑な苦味や渋みを落とさず、コーヒーをいれられるでしょう。
エスプレッソ抽出にもコツがある
エスプレッソの抽出にはコツがありますが、一日二日で真似ができるようなものではありません。だからプロのバリスタが存在し、お店を構えています。
ここでは、バリスタのような淹れ方ができる方法をお伝えします。まずコーヒー豆の挽き具合についてですが、細挽きか極細挽きを選択しましょう。なぜならお湯が触れる表面積が増え、炭酸ガスがより多く発生し、機械不良を起こしにくくなるからです。またコーヒー豆を均一にして押し固めることも重要です。
まとめ
本記事では、コーヒーの泡の正体は何なのかということで、泡がどんなものかの解説と泡を発生させる淹れ方を解説しました。コーヒーを入れた時に発生する泡はただの炭酸ガスです。またこの炭酸ガスは、ほとんどがCO2(二酸化炭素)でできているため、体には無害です。むしろコーヒーの泡はあったほうが雑味と渋みを排除し、美味しくコーヒーが飲めます。コーヒーの泡を立てるには深煎りで鮮度のよい豆を使うようにしましょう。