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コーヒーを飲むのはいいこと?コーヒーの持つ効果とは

公開日:2021/11/15   最終更新日:2021/12/24


コーヒーは「体に悪いもの」「飲み過ぎると中毒になる」といったネガティブな声を聞いたことはないでしょうか。この評価は数十年前までかなりメジャーでしたが、近年は研究により、むしろ健康によいものであることがわかってきています。今回はコーヒーを飲むことで本当に健康的になるのか、その理由や効果について紹介していきます。

コーヒーは体にいいってホント?

結論から述べると、本当です。正確にはコーヒーに多く含まれる「カフェイン」と「ポリフェノール」が体によい効果をたくさん持っているため、一度に摂取することのできるコーヒーは体によいというわけです。

実際に海外の研究では、コーヒーを1日3~4杯飲む人は2杯以下の人に比べて、2型糖尿病の発症リスクが24%下がることがわかっています。糖尿病患者の95%以上は2型とされているため、コーヒーを飲むことは糖尿病予防に効果があるといえるでしょう。国内でも、国立がん研究センターがコーヒーを飲む人は心臓病、脳卒中、呼吸疾患による死亡リスクが低下するという報告を行っています。

コーヒーによる健康効果

コーヒーの健康効果は大きく分けて、カフェインによる効果と、ポリフェノールによる効果、そしてコーヒーの香りそのものが持つリラックス効果があります。病気の予防になることは紹介しましたが、それ以外にはどのような効果があるのでしょうか。成分別に見ていきましょう。

カフェインの効果

カフェインの効果として代表的なのが、覚醒作用です。交感神経を刺激して眠気を覚まし、集中力を高める効果があります。コーヒーを仕事のお供にする方が多いのは、この覚せい作用が理由でしょう。仕事に集中したい時、頭をすっきりさせたい時にコーヒーはおすすめです。

次に、利尿作用です。余計な水分や老廃物の排出を促進し、体の巡りをよくする効果もあります。また、カフェインには脂肪の代謝を活発にする働きがあり、ダイエットや肥満予防に効果的です。他にも運動能力の向上や血流促進作用など体によい効果がたくさんあります。

ポリフェノールの効果

コーヒーに含まれるポリフェノールはクロロゲン酸類という種類の成分で、コーヒーの褐色や苦味、香りのもとになっています。代表的な健康効果は「抗酸化作用」です。人間の体には脂質(脂肪)が多く含まれているため、酸素と結びつくと過酸化脂質という物質が発生します。

これは繰り返し使ってドロドロになった食用油のようなもので、老化やガンと関係があるとされているのです。コーヒーのポリフェノールにはこの過酸化脂質の発生を抑える働きがあるため、健康維持に効果的とされています。

ただし飲みすぎには注意

いくらコーヒーが健康によいとはいえ、飲み過ぎはよくありません。コーヒーの飲み過ぎは頭痛や不眠、イライラなどの不安定な状態を心身にもたらすおそれがあります。では、どの程度なら健康的なのでしょうか。

成人が1日に摂取できるコーヒーの量

成人が健康のために飲んでもよいコーヒーの量は、1日3~5杯です。これはコーヒーに含まれるカフェイン量が関係しています。カフェインは健康にいい効果がたくさんある反面、過剰摂取すると中毒症状が出る成分です。

日本に決まりはありませんが、アメリカでは欧州食品安全機関(EFSA)が1日に摂取しても問題ないカフェイン最大量を定めています。それによると、成人は1日400mg。マグカップ1杯分のコーヒーに含まれるカフェインはおよそ60~80mgであるため、最大5杯という計算になります。

まとめ

最新の研究でコーヒーは健康によいということがわかり、従来あった悪いイメージが変わりつつあるようです。コーヒー好きの方は飲むだけで健康的になれるので、なんとなくお得な気持ちになりますね。ただし、飲み過ぎには気を付けて適度な量を保って、美味しくコーヒーを楽しみましょう。