スペシャリティコーヒーについて知ってる?特徴や定義について解説!
スペシャリティコーヒー、あるいはスペシャルティコーヒーともいいますが、そういうコーヒーを飲んだことはありますか?聞いたことも飲んだこともないという人でも、なにやら特別感がありそうなコーヒーだと想像するかもしれません。スペシャリティコーヒーとはどのようなコーヒーなのか、詳しく解説していきましょう。
スペシャリティコーヒーとは
スペシャリティコーヒー、またはスペシャルティコーヒーという呼び方もありますが、発音が違うだけで2つとも同じコーヒーのことです。スペシャリティコーヒー(スペシャルティコーヒー)は、普通のコーヒーとは違う特別な風味を持つコーヒーだとされています。スペシャリティコーヒー協会という組織は各国に存在しており、最初に設立されたのはアメリカで1982年のことでした。
■スペシャリティコーヒーの定義とは
カップ評価の高いコーヒーをスペシャリティコーヒーとし、味わい・香りといったコーヒー豆の品質はもちろんのこと、生産者の存在までも重視します。カップ評価は、カップ・クオリティのきれいさに、甘さや酸味の特徴、質感や風味の特性、後味やバランスなどで評価されます。日本では2003年にスペシャルティコーヒー協会が設立されており、スペシャリティコーヒーに対し日本の消費者と世界のコーヒー生産者が認識を高め、理解を深められるよう活動を行っています。
知っておきたいスペシャリティコーヒーの関連ワード
スペシャリティコーヒーについて調べていくと、次のような関連ワードを目にすることがあります。これらの関連ワードを知ることで、スペシャリティコーヒーをより深く理解することができるでしょう。
■カップオブエクセレンス
年に1度開催される、コーヒー豆の品評会です。1年を振り返り、もっとも優れているコーヒー豆はどれかを決定する品評会で、「トップオブトップ」と呼ばれる最高品質のコーヒーを選出します。トップオブトップは、100点満点中86点以上のコーヒー豆のみが選ばれ、この審査結果はサンプルと一緒にコーヒーの消費国に伝えられることになるのです。そのトップオブトップに選出されたコーヒー豆は、インターネットオークションにおいて最高値をつけた落札者に販売されます。
■サードウェーブ
スペシャリティコーヒーと同じ時期、日本に入ってきて広まったコーヒー関連の言葉に「サードウェーブ」があります。サードウェーブとは「第3の波」を意味し2015年に日本に到来、コーヒーを飲むという体験を重視し、豆に関しては浅煎りを好むという特徴があるのです。同時期に日本に到来したスペシャリティコーヒーとサードウェーブですが、スペシャリティコーヒーが高品質や付加価値を追求していたのに対し、サードウェーブはコーヒーを飲むという体験を重視しています。どちらもコーヒーの価値を追求していることから、共通性があるといえるでしょう。
スペシャルティコーヒーの美味しい飲み方
スペシャルティコーヒーは、コーヒー豆の品質にこだわるだけでなく、抽出に関しても適切に行うことが必要だとしています。
■フレンチプレス
スペシャリティコーヒーの風味をしっかりと味わうことができる抽出方法です。フィルターが金属製の「フレンチプレス」という抽出器具を使用しますが、カフェで目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。美味しく淹れるコツは、コーヒーの粉をきちんと測ることと、沸騰したお湯を用意するということです。フレンチプレスは金属製であることから、お湯を注ぐと温度が下がり冷めやすくなってしまいます。そこで、フレンチプレスそのものにもお湯を注ぎ、温めておくひと手間も大切になるでしょう。
■ハンドドリップ
手軽にコーヒーを淹れることができるハンドドリップは、自分好みに抽出することが可能です。こちらもあらかじめコーヒーカップやサーバーをお湯で温めておき、コーヒーの粉に「の」の字を描くように、ゆっくりとお湯を少しずつ注いでいきます。コーヒーの粉がお湯で膨らむように、注ぐのを3回くらいに分けて時間は3分程度かけるのが最適です。
コーヒー豆の生産者からコーヒーを飲む消費者へと、美味しいコーヒーを届けるための概念、これがスペシャリティコーヒー(スペシャルティコーヒー)です。普段飲む一般的なコーヒーと比較してちょっと贅沢な一杯になるスペシャリティコーヒー、味わいを楽しむだけでなくどのようにして栽培されたコーヒー豆なのか、生産者の想いを感じてみてはいかがでしょうか。