コーヒーのブレンドとストレートの違いとは？どっちが美味しい？

コーヒーは大きく分けてブレンドコーヒーとストレートコーヒーの2種類があります。それぞれ特徴があり、好みは分かれるところですが、おいしい一杯を見つけるために違いを覚えておきましょう。ここではブレンドとストレートの違い、ブレンドコーヒーの特徴、ストレートコーヒーの特徴について解説します。

ブレンドとストレートの違いとは

ブレンドコーヒーは、名前のとおりいくつかの国、地域、農園、銘柄などのコーヒー豆を混ぜて淹れたコーヒーです。ストレートコーヒーは単一の国や地域で生産された銘柄を淹れたコーヒーです。

ブレンドコーヒーの特徴

ブレンドコーヒーは、一般的なコーヒーチェーンでの基本商品として定着しています。では、なぜあえて混ぜる必要があるのでしょうか。それは、いくつかの理由があります。

1つ目は、単純に価格が安くなるからです。コーヒーの市場における在庫量、価格は日々変化しています。コーヒーを供給する会社からすれば、大量に安く仕入れて一気に販売することがもっとも利益につながります。これにより販売価格が下がり、消費者も安くコーヒーを楽しめます。

2つ目は万人に受ける味を生み出す手段であるということです。儲けを出すには多くの方に受け入れられるコーヒーを必要とします。このような需要に応えるために専門の知識や経験を持つ方が市場の動向、消費者の味覚、コストパフォーマンスを加味して開発されたのがブレンドコーヒーです。コーヒーは、苦味、酸味、甘み、香り、コク、キレなど多くの要素が複雑に絡み合って成立しており、かつ各銘柄にはそれぞれ異なる特徴があります。

大雑把にいえば、酸味が強いエチオピア、苦味が強いマンデリン、甘いフレーバーをいれたような強い香りを持つゲイシャなどが代表例です。これらの銘柄は、確かに個性が光る魅力的な商品ですが、人によっては飲み飽きてしまったり、好みに合わなかったりすることがあります。それぞれの銘柄をブレンドすることでクセ、尖りを穏やかにし、飲みやすいコーヒーに仕上がるのです。それゆえ、おおむねブレンドコーヒーは苦味、酸味、甘み、香りなどすべての点においてマイルドです。

ストレートコーヒーの特徴

ストレートコーヒーは単一の国や地域で生産された銘柄を淹れたコーヒーです。似たようなものにシングルオリジンコーヒーというものがあります。両者は大雑把にいえば同じですが厳密には違います。ストレートコーヒーは単一の国や地域で生産された銘柄、シングルオリジンコーヒーは、これに製法や農園、場合によっては生産者の名前が加わります。

ストレートコーヒーは簡単にいえば、販売店やコーヒーチェーンでキリマンジェロ、ブルーマウンテンなどと書かれているものです。これは、それぞれの国や地域で取れた特定のコーヒーの銘柄を表していますが、コーヒーの処理方法、育て方、農園などは書かれていないことが多いのではないでしょうか。

これからさらに踏み込んで、農園、生産者の名前、栽培方法、天日干しなどの処理方法などが記されているのがシングルオリジンコーヒーです。ストレートコーヒーは単一の銘柄を使用しているので、ダイレクトに特徴を楽しめます。「自分のお気に入りを見つけたい」といった方にはおすすめのコーヒーです。

まとめ

ブレンドとストレートの違い、ブレンドコーヒーの特徴、ストレートコーヒーの特徴について解説しました。ブレンドコーヒー、ストレートコーヒーそれぞれの概念、特徴について理解できましたね。自分のコーヒースタイルに合わせて、何がふさわしいのか選択していくのがよいでしょう。コーヒーの世界は途方もなく広いですが、ブレンドコーヒーとストレートコーヒーの違いを知ることはその世界を垣間見るきっかけになるでしょう。