コーヒーを飲めば糖尿病を予防できる?気になる効果と理由を解説
普段から好んでコーヒーを飲んでいる人にとっては、さまざまな健康効果が期待できるのはうれしいことではないでしょうか。コーヒーを飲みすぎなければ、甘い飲み物から置き換えるだけで、糖尿病対策に十分効果があります。そこで今回の記事では、コーヒーが持つ糖尿病予防の効果について解説します。一服の際には、ぜひコーヒーをどうぞ。
コーヒーは糖尿病に効果的
まずは、コーヒーを飲むことで糖尿病に効果的である点について紹介します。理由として、コーヒーに含まれているポリフェノールの成分が、血糖値の上昇を急激にならないように、制御してくれる効果を持っているためです。
つまりコーヒーを継続的に飲むことで、糖の吸収スピードを緩やかにすることができます。
一日の摂取量ですが、ティーカップで3~4杯ほど摂取すれば、コーヒーを全く飲まない人に比べて、糖尿病リスクを減らすことができるという報告もあります。
ただしコーヒーであれば、なんでもいいわけではありません。砂糖やミルクをたっぷり入れたコーヒーはおいしいですが、糖尿病に対しては悪影響で、病気を悪化させる可能性が高くなります。
コーヒーが糖尿病に効果を発揮するのは、ブラックコーヒーに限った話です。飲み慣れれば、苦みに味わいを感じることができますので、最初の内はつらいと思いますが、ブラックコーヒーで試してみましょう。
なお、可能であればインスタントではなく、挽きたてのコーヒーを飲めればさらによいでしょう。
ただし、コーヒーにはカフェインも含まれているため、夕方以降に飲みすぎるのは避けましょう。入眠の問題がなくても、睡眠が浅くなる場合があります。
なぜコーヒーが糖尿病予防に効果があるのか
続いては、コーヒーが発揮する糖尿病予防の効果について解説します。外国のデータですが、フィンランドの研究所によると、一日に3杯前後のコーヒーを飲んでいた人たちは、コーヒーを普段全く飲まない人たちと比べて、糖尿病になるリスクが30パーセント低減すると発表しています。
日本国内でも研究データがあがっており、九州大学の大学院にてコーヒーが糖尿病の予防に効果があるといった内容の論文を発表しています。
対象のコーヒーはブラックコーヒーに限りますが、インスタントコーヒーでも糖尿病予防に効果があるとされているため、手間をかけずに予防効果が期待できます。
コーヒーを飲むタイミングですが、予防効果を高めるためには空腹時に飲んだ方が効果は高いでしょう。これは、コーヒーの成分であるカフェインが、より血糖値を下げるように働きかけるためです。
普段から、ブラックコーヒーを飲み慣れている人であれば、今までの習慣を続けるだけで、今後も糖尿病のリスクを下げることができます。
飲みすぎには十分注意する必要がありますが、ティーカップで3杯程度からでも効果があるため、一服する際にはぜひ、ブラックコーヒーを飲むことをおすすめします。
高血糖の糖尿病患者にコーヒーは逆効果
ここまでは糖尿病に対する免疫効果について解説しましたが、一部の糖尿病患者にとっては、むしろコーヒーがマイナスに作用する場合があります。該当する人ですが、2型の糖尿病のように、高血糖の傾向がある人は、コーヒーがむしろ悪影響になり得ますので注意してください。
高血糖の糖尿病を発症している人は、カフェインを摂取すると血糖値の維持に問題が生じる場合があります。
そのほか、糖尿病治療の薬には、カフェインの吸収を阻害する成分が含まれていることがあるので、体内にカフェインが残ってしまう危険性があります。
高血糖の糖尿病で治療中の人は、コーヒーの摂取を控えるか、医師に相談したうえで、摂取するようにしましょう。
まとめ
今回は、コーヒーを飲むことで糖尿病の予防、対策に効果があるといった内容を紹介しました。コーヒーの予防効果を過信しすぎるのは危険です。糖尿病にならないためには、日々の食生活、運動習慣も関わってきます。しかしこれらの対策は、気力が必要になります。
糖尿病予防の第一歩として、コーヒーを飲み始めて、ゆくゆくは、さまざまな対策を講じる努力が糖尿病対策には必要になります。無理のない範囲で、将来の健康に備えましょう。コーヒーサーバーを利用すれば、ご自宅でもおいしいコーヒーを飲むことができます。