コーヒー豆の突然変異種!?ブルボン種の特徴と歴史を解説!
コーヒー豆の三大原種のなかに、アラビカ種と呼ばれるものがあります。このアラビカ種は、突然変異や交配種によって、さまざまな種類が誕生しているのですが、そのなかのひとつ、ブルボン種についてご紹介します。ブルボン種は、コーヒーが好きという人にチェックしてもらいたい品種のひとつなので、ぜひ探してみてくださいね。
コーヒー豆の「ブルボン種」とは
ブルボン種は、さまざまな地域で栽培されているコーヒー豆です。もともとはブルボン島で誕生したことから、ブルボン種と名付けられました。やや小ぶりの豆で、豊かな風味を楽しめます。
ブルボン種は、アラビカ種に属していて、ティピカ種よりも生産性が高い豆として知られています。ブルボンは、しっかりとしたコクがあるのが特徴で、甘みも感じることができます。
イエローブルボンと呼ばれるものもあり、こちらはさらに甘みが強くなっています。イエローブルボンはアマレロと呼ばれています。
ブルボン種の歴史
ブルボン種は、1715年に誕生した品種とされています。ティピカの豆が持ち込まれた後に、突然変異により誕生したのです。
そして19世紀後半には、ブルボンがブラジルに渡り広まっていきました。現在は、ブラジルやグアテマラ、ルワンダなどで栽培されています。
ブルボンから派生したコーヒー豆
ブルボンは、コーヒー豆として歴史が長いティピカの突然変異で生まれたモノですが、実はブルボンも突然変異を繰り返しています。突然変異で誕生した品種と、交配して誕生したものについてまとめておきます。
生産性が高いパーカス
エルサルバドルで発見された突然変異種のパーカスは、ブルボンよりも小さな木で、珈琲豆のサイズも小さいです。干ばつに強い品種で生産性が高いです。マイルドですっきりとした味わいが特徴です。
中米で栽培されているカトゥーラ
カトゥーラは、フルーティーな味わいとキレのある酸味が特徴的な品種で、中米で栽培されています。
ブルボン種と比較して、最大1.5倍ほど作付けできるので、栽培しやすいです。また、直射日光やサビ病にも強いとされています。
パーカスとマラゴシッペの交配種パカマラ
パカマラは、パーカスと呼ばれる品種と、マラゴシッペと呼ばれる品種を交配させて誕生させたものです。
大きめの豆で、個性的な風味があると言われています。
病気と虫に強いムンドノーボ
ムンドノーボは、病気や虫に強い品種で、スマトラとブルボンを自然交配で誕生させたものです。
苦みと甘みのバランスが取れた味わいとなっています。耐久性があるので、安定した収穫が可能です。
中南米で栽培されているカトゥアイ
中南米の主要品種となっているのが、カトゥアイです。カトゥーラとムンドノーボを交配させた品種になっています。
ブルボン種の中でもおすすめのコーヒー
最後にブルボン種のなかでも、とくにおすすめのコーヒーをご紹介します。
マイルドで誰でも飲みやすいブルボンサントス
ブルボンサントスは、ブルボンを品種改良していて、マイルドな味わいです。ブラジル産のコーヒーのなかでも、とても地名度があります。
幻とされているコーヒーポワントゥ
ブルボンポワントゥと呼ばれるコーヒー豆は、繊細でみずみずしい味わいが特徴です。
こちらのコーヒーは、幻のコーヒーとされていて、一時期飲むことができませんでしたが、日本の企業により復活させることができました。貴重なコーヒーです。
コーヒー豆の突然変異種ブルボン種について、特徴や歴史などをお伝えしました。ブルボン種から生まれた新しい品種もあるということで、コーヒー豆は本当に奥が深いですね。美味しいコーヒーを味わいたいという人は、コーヒーサーバーの利用も検討してみてください。コーヒーをより美味しくいただけますよ。