コーヒーサーバーの電気代はいくら？タイプ別の目安と節約のコツ
オフィスや家庭で活躍するコーヒーサーバーは、手軽においしいコーヒーを楽しめる便利な機器です。しかし、気になるのが「電気代」です。一杯あたりのコストはわずかでも、積み重ねると意外と大きな差になります。本記事では、コーヒーサーバーの電気代が発生する仕組みやタイプ別の目安、そして無理なく節約する方法を紹介します。
コーヒーサーバーで電気代がかかるタイミング
コーヒーサーバーは常に電力を使っているわけではありません。主に電気を消費するのは次の3つのタイミングです。以下で解説します。
お湯を沸かすときが最も電力を使う
電気代の多くを占めるのが、お湯を沸かす瞬間です。コーヒーを淹れるたびに水を加熱するため、短時間でも高い電力を必要とします。とくに1,000W前後のヒーターを搭載した機種では、1回の使用で数円程度の電気代がかかります。
保温機能を長時間使うとコストが増える
コーヒーを温かいまま保つ保温機能は便利ですが、電力を継続的に使います。たとえば、1時間あたり50〜100W程度の電力を消費するため、数時間保温し続けるとお湯を沸かす時よりも多くの電気代がかかる場合もあります。オフィスなどで一日中つけっぱなしにすると、月単位では大きな差になります。
待機電力も意外と無視できない
電源をオフにしていても、コンセントに差し込まれている限り「待機電力」が発生する機種もあります。数ワット程度とはいえ、24時間365日となると年間数百円におよぶこともあります。長時間使わないときは、プラグを抜くのが節約の基本です。
タイプ別に見るコーヒーサーバーの電気代の目安
コーヒーサーバーは構造や抽出方法によって電力消費量が異なります。ここでは、代表的なタイプ別に電気代の目安を見ていきましょう。
ドリップ式コーヒーメーカー
一般的な家庭用やオフィス用で多く使われるタイプです。消費電力は600〜900W程度で、1杯あたりの電気代はおよそ0.3〜0.5円前後と考えておきましょう。さらに保温を1時間行うと、さらに1円前後の電気代が加算されます。
エスプレッソマシンやカプセル式
高圧で抽出するため、加熱により多くの電力を使います。1回の抽出で1,200W以上の消費電力となることもあり、1杯あたり0.8〜1円ほどの電気代が目安です。ただし、短時間で抽出が終わるため、使用頻度が少なければコストは抑えられます。
サイフォン式や全自動タイプ
見た目も本格的なサイフォン式や豆挽き機能を備えた全自動タイプは、抽出と保温の両方で電力を使います。全自動タイプは保温機能も使うため電気代がかかりやすく、1杯あたり約1円前後、サイフォン式はやや低めの0.5円程度が目安です。
電気代の計算式について
電気代を計算する際は、「消費電力（W）÷1,000 × 使用時間（時間） × 電力量料金（円/kWh）」の式を使いましょう。たとえば、800W（0.8kW）のドリップ式を10分（0.17時間）使用し、電力料金が1kWhあたり27円の場合、0.8 × 0.17 × 27 ＝ 約3.7円となります。
コーヒーサーバーの電気代を節約するコツ
少しの工夫で、コーヒーサーバーの電気代は抑えることが可能です。以下では、無理なく続けられる節約のポイントを紹介します。
保温機能を使いすぎない
コーヒーをまとめて淹れて長時間保温するよりも、必要なときに必要な量だけ淹れるほうが効率的です。さらに魔法瓶タイプのサーバーを利用すれば、電気を使わずに温かさを保てます。オフィスであれば、午前と午後など時間を決めて淹れるのもおすすめです。
使わないときは電源を切る・プラグを抜く
待機電力を減らすには、使用後の電源オフが大切です。とくに長期間使用しない場合は、コンセントを抜いておくと安心です。電源タップを使えば、ワンタッチで複数台の電源をまとめて管理できます。
省エネ機能付きモデルを選ぶ
最近では、省エネモードや自動オフ機能を搭載したモデルも増えています。一定時間操作がないと自動で電源が切れるタイプなら、消し忘れによる無駄な電力消費を防げます。レンタルサービスを利用する場合も、省エネ仕様の機種を選ぶとランニングコストが抑えられるでしょう。
まとめ
コーヒーサーバーの電気代は、使い方次第で大きく変わります。お湯を沸かす瞬間や保温にかかる電力を意識し、保温時間を短くしたり、省エネ機能付きのモデルを選ぶことで、毎月のコストを無理なく削減できます。もし、オフィスや店舗で導入を検討している場合は、コーヒーサーバーレンタルを利用するのもおすすめです。最新の省エネモデルを初期費用を抑えて導入でき、メンテナンスや故障時の対応も任せられます。毎日おいしいコーヒーを楽しみながら、電気代と手間の両方をスマートに節約できる点が魅力です。
